南アジアの仏教美術入門
<キーワード>
仏教美術、インド、ネパール、チベット、インドネシア、図像学
<目標>
インドとその周辺地域において生み出された仏教の彫刻、絵画、遺跡、建造物などさまざまな造型作品を取り上げ、その背景となる仏教の教理、思想、信仰形態、実践方法などを考察する。図像を読み解くことを通して、南アジアの仏教の流れを概観したい。
<学生の目標>
南アジアの仏教美術を理解するとともに、人間の文化的所産としての宗教を、幅広い視野から考察することをめざす。
<授業の予定と各回のテーマ>
第1回 10月6日 オリエンテーションと受講受付 第2回 10月13日 序:仏教の歴史・仏たちの世界 Q&A 第3回 10月20日 バールフット:仏陀なき仏伝図 レジメ Q&A 第4回 10月27日 サーンチー:前世の物語 レジメ Q&A 第5回 11月10日 ガンダーラ(1):永劫回帰の物語 レジメ Q&A 第6回 11月17日 ガンダーラ(2):神変から浄土図へ レジメ Q&A 第7回 11月24日 マトゥラー:礼拝像の誕生 レジメ Q&A 第8回 12月1日 アマラヴァティー:仏塔信仰の諸相 レジメ Q&A 第9回 12月8日 アジャンタ:石窟寺院の荘厳 レジメ Q&A 第10回 12月15日 エローラ:大乗仏教から密教へ レジメ Q&A 第11回 1月12日 オリッサ:日本密教の源流 レジメ Q&A 第12回 1月19日 ベンガル:密教美術の精華 レジメ Q&A 第13回 1月26日 ボロブドゥール:仏教美術を俯瞰する レジメ Q&A
<レポートの課題>
授業ではインドの仏教美術を概観し、あわせて「聖なるもの」をどのように表現するかについて考察しました。これをふまえ、日本の仏教美術の特定の作品を取り上げ、その作品に見られる「聖なるものの表現」の普遍性や独自性を論じなさい。
分量: 2,000字以上(分量には図版は含まれない)
提出期日:卒業生以外は2月17日(金)卒業生は2月10日(金)
提出方法と諸注意:原則としてメールの添付ファイルとしてに提出(本文には入れない)。アドレスはmmori@kenroku.kanazawa-u.ac.jp。メールの件名は、はじめに0506といれて、そのあとに氏名(例 0506金沢太郎)、レポートのファイル名は、はじめに0506と入れて、そのあとに学籍番号(例 050604010099)としてください。拡張子(.doc)などは、そのままでけっこうです。メールにて提出困難な人は相談に応じます。
なお、レポートでとりあげた作品については、その名称、所蔵、出典(参照した文献のデータと図版番号)を、本文中に明記するように。可能であれば、図版をJPGの150キロバイト程度の画像ファイルとして、本文とは別にメールに添付してください。