平成15年度前期 仏教学特殊講義


<講義題目>
アジアのマンダラ

<講義の目的及び内容>

 マンダラという言葉を耳にしたり、マンダラに関心を持つ人は近年、増えてきているが、実際にそれがどのようなもので、何を表しているかを知る人は少ない。マンダラはインドで誕生した「仏たちの世界図」であるが、それを理解するためには、その背後にある仏教の教理や実践、仏たちの体系などを知る必要がある。この授業ではこれらを通して「マンダラとは何か」という問いに答える。そして、インドにおける歴史的な展開と、アジア各地に伝わったマンダラのさまざまな姿をたどる。日本やチベットに残る重要なマンダラの作例については、とくにくわしく取り上げたい。


<授業の内容>

イントロダクション マンダラとは何か
第1回 マンダラを知るための基礎知識 Q&A
第2回 マンダラと密教儀礼 Q&A
第3回 マンダラの歴史(1):初期のマンダラと胎蔵マンダラ Q&A
第4回 マンダラの歴史(2):金剛界マンダラ Q&A
第5回 マンダラの歴史(3):秘密集会マンダラと法界語自在マンダラ Q&A
第6回 マンダラの歴史(4):秘密集会マンダラと法界語自在マンダラ(補遺) Q&A
第7回 マンダラの歴史(5):ヘーヴァジュラマンダラとサンヴァラマンダラ Q&A
第8回 マンダラの歴史(6):時輪マンダラ Q&A
第9回 中国のマンダラ:中国密教と法門寺 Q&A
第10回 日本のマンダラ(1):両界曼荼羅の系譜
 Q&A
第11回 日本のマンダラ(2):別尊曼荼羅と修法
 Q&A
第12回 日本のマンダラ(3):さまざまなマンダラ