第10回 仏塔と宇宙
仏塔とは
ストゥーパ、チャイトヤ、
舎利八分:釈迦の遺骨を納める
地域的な広がり:インド、東南アジア、ネパール、中国、日本
水・海のモティーフ:蓮華蔓草、ナーガ、象、女神、灌水
豊穣とヤクシャ
あふれる生命
仏塔と宇宙との関係
神の家と墓の相同性
軸と須弥山
種子としての仏舎利
生命の根源・覆鉢とガルバ(母胎)
宇宙開闢の神話(ヒラヌヤガルバ 黄金の胎、プルシャ)
内部空間への仏たちの移動
日本の仏塔
多宝塔形式
五重塔へも
文献
岩田慶治, 杉浦康平編 1989 『アジアの宇宙観』(美と宗教のコスモス 2)講談社。
大林太良他編 1994 『世界神話事典』角川書店。
杉本卓洲 1998 「ストゥーパと仏舎利:構造に託された意味を読み解く」高崎直道監修『ブッダ 大いなる旅路1 輪廻する大地 仏教誕生』NHK出版、pp. 57-62。
辻直四郎 1967 『インド文明の曙 ヴェーダとウパニシャッド』(岩波新書) 岩波書店。
辻直四郎 1970 『リグ・ヴェーダ賛歌』(岩波文庫)岩波書店。
ブラッカー、C.、M.ローウェ 1976 『古代の宇宙論』矢島祐利・矢島文夫訳 海鳴社。
宮治 昭 1992 『涅槃と弥勒の図像学:インドから中央アジアへ』 吉川弘文館。