第4回 聖なる空間のイメージと表現(1)
バールフット・サーンチー
初期の仏教美術における空間表現
表現される場所
説話的主題:仏伝、ジャータカ
表現方法:象徴的表現(仏陀と僧の不在)、人物、樹木、
バールフット
遠近法と奥行き
大きさ・重力
垂直軸・水平軸の意味するもの
画面の分割:円形パネル、柱
時間の推移とストーリー(異時同景図との関係)
地平線はどこ?
建造物の表現(側面の処理、立体的な浮彫、入口、門の中の人)
群像表現(折り重なる人、背中を向ける人、累層的表現)
聖俗との対応(垂直軸の持つ意味)
サーンチー
横梁の中の説話
時間の流れ・折り返しの構図
残虐性の忌避
横梁の表と裏の対応(ヴェッサンタラ本生)
水の表現
複数の地平線
文献
秋山光文 1984 「サーンチー第一塔東門横梁の説話図浮彫について」『仏教芸術』156: 39-50。
秋山光文 1988 「インドにおける仏居説話図の展開」『お茶の水女子大学人文科学紀要』41: 29-48。
高田 修 1965 「バールフットの仏教説話図」『美術研究』242: 21-41。
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