第7回 ペンコル・チューデ仏塔の壁画
ギャンツェのペンコル・チューデ(1427年、あるいは1439年)タシゴマン(吉祥多門)、クンブム(百万仏塔)
8層からなる巨大なパンテオン
タントラのクラスが垂直軸に(作、行、瑜伽、無上瑜伽)
第5層のマンダラ
金剛界曼荼羅の完全なセット
世界で唯一の外金剛部のマンダラ
ゴル派のマンダラとの共通性
6層、7層の守護尊たち
冷たいほほえみ
顔のパーツ
忿怒形をたたえる守護尊
鬼気迫る表情
3層の如来・4層の祖師
大日如来
サキャ派の絵画との関係
初期の中央チベットとの比較
新しいスタイルの出現
文献平面から立体へ(浮彫からの解放、絵画としての自立)
衣装の中国化
顔貌表現
立川武蔵、正木晃編 1997 『チベット仏教図像研究 ペンコルチューデ仏塔』(国立民族学博物館研究報告別冊 第18号)。
奥山直司 1989 「イコンの園へ パンコル・チョルテン研究序説」色川大吉編『チベット・曼荼羅の世界 その芸術・宗教・生活』小学館、pp. 131-168。
Ricca, F. & E. Lo Bue 1993 The Great Stupa of Gyantse: A Complete Tibetan Pantheon of the Fifteenth Century. London: Serindia.
Schroeder, U. v. 2006. Empoered Masters: Tibetan Wall paintings of Mahaasiddhas at Gyantse. Chicago: Serindia.
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