エロスとグロテスクの仏教美術 参考文献

美術における身体・裸体
クラーク、ケネス 1988 『ザ・ヌード』(新訂版)高階秀爾・佐々木英也訳 美術出版社。
*西洋美術における裸体画に関する基本的かつ包括的な研究。この分野の古典。
クリアーノ、ヨアン・P. 1991 『ルネサンスのエロスと魔術 想像界の光芒』桂芳樹訳 工作舎。
小池寿子 2002 『描かれた身体』青土社。
*からだへのこだわり
東京国立文化財研究所編 1994 『人の<かたち> 人の<からだ> 東アジア美術の視座』平凡社。
*シンポジウムの報告書。仏教美術と裸体表現など、授業のテーマに直結する論考多数あり。
『ヒューマン・イメージ われわれは人間をどのように表現してきたのか?』京都国立博物館2001.
*京都国立博物館の特別展図録。作例豊富。
『女性と仏教 いのりとほほえみ』奈良国立博物館 2003.


個別の作品について
高階秀爾 1969 『名画を見る眼』岩波新書。
高階秀爾 1971 『続 名画を見る眼』岩波新書。
アラス、ダニエル 2002 『なにも見ていない  名画をめぐる六つの冒険』宮下志朗訳 白水社。

西洋美術における女性像
木村重信 1982 『ヴィーナス以前』(中公新書)中央公論社。
岡田温司 2005 『マグダラのマリア エロスとアガペーの聖女』中公新書。

西洋美術におけるグロテスク
シャステル、アンドレ 2004 グロテスクの系譜』永澤峻訳 ちくま学芸文庫(文彩社より1990刊)。
バルトルシャイテ、J. 1998 『幻想の中世 : ゴシック美術における古代と異国趣味』西野嘉章訳 平凡社(リブロポートより1990刊)
ラッセル、J. B. 1990 『悪魔の系譜』大瀧啓裕訳 青土社。

死体・骸骨
荒俣 宏他 1998 『死の本』光琳社。
小池寿子 1994 『死者たちの回廊 よみがえる「死の舞踊」』平凡社(福武書店より1990刊)。
小池寿子 1999 『死を見つめる美術史』ポーラ文化研究所。
コーエン、K. 1994 『死と墓のイコノロジー 中世後期とルネサンスにおけるトランジ墓』小池寿子訳、平凡社。
「特集 死者の書」『ユリイカ』(臨時増刊号)第26巻第13号 1994。

写真における身体表現
多木浩二 1992 『ヌード写真』岩波新書。
ユーイング、W.A. 1996 『THE BODY 写真における身体表現』飯沢耕太郎監訳 美術出版社。


閨房術
岩本 裕 1989 『完訳 カーマ・スートラ』中野美代子 解説 東洋文庫 平凡社。
大場正史訳 1971 『バートン版 カーマ・スートラ』角川文庫。
坂出祥伸・梅川純代 2003 『「気」の思想から見る道教の房中術 いまに生きる古代中国の性愛長寿法』五曜書房。

裸体画・春画
スクリーチ、タイモン 1998 『春画 片手で読む江戸の絵』高山宏訳 講談社選書メチエ。
「特集 おしゃべりな乳房たち」『芸術新潮』1998年8月号
「特集 歌麿と浮世絵エロチカ黄金時代」『芸術新潮』2003年1月号
『別冊太陽 春画』平凡社 2006年。

性とセックスの歴史
アイスラー、リーアン 1998 『聖なる快楽 性、神話、身体の政治』浅野敏夫訳 法政大学出版局。
デュル、H.P. 1990 『裸体とはじらいの文化史 文明化の過程の神話 I』藤代幸一・三谷尚子訳 法政大学出版局。
デュル、H.P. 1993 『秘めごとの文化史 文明化の過程の神話 II』藤代幸一・津山拓也訳 法政大学出版局。
デュル、H.P. 1997 『性と暴力の文化史 文明化の過程の神話 III』藤代幸一・津山拓也訳 法政大学出版局。
ボローニュ、ジャン=クロード 1994 『羞恥の歴史 人はなぜ性器を隠すか』筑摩書房。

暴力
ジラール、ルネ 1982 『暴力と聖なるもの』古田幸男訳 法政大学出版局。

異文化と身体
『異文化へのまなざし』国立民族学博物館 1997.
『異文化へのまなざし』東京大学出版会 1992.

密教と性
網野善彦 1986 『異形の王権』平凡社。
黒田日出男 1986 『姿としぐさの中世史  絵図と絵巻の風景から』平凡社。
田中公明 1997 『性と死の密教』春秋社。
田中貴子 2006(1993) 『外法と愛法の中世』平凡社。
真鍋俊照 1999 『邪教・立川流』筑摩書房。