第11回 日本のマンダラ(1):正系の両界曼荼羅
両界曼荼羅の意義
寺院空間と曼荼羅
「ふたつでひとつ」
両部不二による再解釈:東寺講堂、高野山大塔
『諸説不同記』現図(げんず)、山図(さんず)、或図(わくず)
請来本と転写本の歴史
空海請来本
散逸した転写本
現存するもの
高雄曼荼羅
紫綾金銀泥
あらたな規範
御室版
血曼荼羅
名前の由来
現存最古の正系彩色本
血を混ぜることの意義
東寺に伝わる正系曼荼羅
甲本
永仁本
元禄本文献
有賀祥隆 1990 『日本の仏像大百科 三 明王・曼荼羅』ぎょうせい。
石田尚豊 1975 『曼荼羅の研究』 東京美術。
石田尚豊 1979 『両界曼荼羅の智慧』東京美術。
石田尚豊 1984 『曼荼羅の見方?パターン認識』岩波書店。
石元泰溥(写真)・真鍋俊照(解説) 1977 『教王護国寺 真言院両界曼荼羅』平凡社。
泉 武夫 2000 「東寺のイコノロジー 空海の戦略と美術」『国文学』45(12): 102-109。
大村西涯 1973 『三本両部曼荼羅集 御室版高雄曼荼羅』国書刊行会(大正2年刊の複製)。
小野玄妙 1937 「弘法大師請来の金剛界八十一尊大曼荼羅に就いて」『密教研究』62: 1-10。
小久保啓一 1986 「東密の八十一尊曼荼羅」『大和文華』75: 1-16。
佐和隆研 1972 『御室版曼荼羅尊像集』 法蔵館。
高田 修 1961 「東寺の両界マンダラ図」『仏教芸術』47: 41-59.
高田 修、秋山光和、柳沢 孝 1967 『高雄曼荼羅』吉川弘文館。
田中一松 1948 「金剛界八十一尊大曼荼羅の一考察」『国華』 674: 117-123。
冨島義幸 1998 「塔における両界曼荼羅空間の展開 平安時代の層塔を中心に」『仏教芸術』238: 54-97。
濱田 隆 1983 「両界曼荼羅」『密教美術大観 第1巻』朝日新聞社。
柳沢 孝 1965 「青蓮院伝来の白描金剛界曼荼羅諸尊図様(上)(下)」『美術研究』241: 20-42, 242: 13-20
柳沢 孝(監修) 1994 『東寺の両界曼荼羅 ---- 連綿たる系譜・甲本と西院本』東寺宝物館。
京都国立博物館他 2003 『空海と高野山』(展覧会図録)