レポートの課題
授業では日本のマンダラのうちの両界曼荼羅まで取り上げました。このあと、日本ではさまざまなマンダラが生み出されます。別尊曼荼羅、神道曼荼羅、参詣曼荼羅、社寺曼荼羅、浄土教の曼荼羅(当麻曼荼羅、青海曼荼羅、智光曼荼羅、迎接曼荼羅など)、法華曼荼羅、星曼荼羅、立山曼荼羅などです。前期の授業では扱えなかったこれらを、レポートで取り上げ、その具体的な説明と、授業で説明したインドを中心としたマンダラとの違いをまとめてください。とくに、違いについては、皆さん自身がどのように考えたかがわかるように書いてください。取り上げた作品が何であるかを、参照した文献のデータを含め、明記することを忘れないように。
なお、後期ではこれらの日本のマンダラをくわしく取り上げ、私自身がそれをどのようにとらえているかを紹介する予定です。
分量:2,000字(原稿用紙5枚分)
期日:8月4日(金)
提出先:mmori@kenroku.kanazawa-u.ac.jp
※メール提出が困難な場合、直接森研究室(文学部棟3階 313)まで。
おもな参考文献(他にもいろいろあるので、OPACなどで検索してください)
有賀祥隆 1990 『日本の仏像大百科 三 明王・曼荼羅』ぎょうせい。
河原由雄 1989 『浄土図』(日本の美術 272)至文堂。
元興寺文化財研究所編 1987 『日本浄土曼荼羅の研究』中央公論美術出版。
真保享編 1985 『別尊曼荼羅』毎日新聞社。
下坂 守 1993 『参詣曼荼羅 日本の美術331』至文堂。
立山博物館 2001 『地獄遊覧』富山県[立山博物館]。
西山克 1998 『聖地の想像力:参詣曼荼羅を読む』法蔵館。
林 温 1997 『日本の美術 No.377 妙見菩薩と星曼荼羅』至文堂。
林 温 2002 『日本の美術 No.433 別尊曼荼羅』至文堂。
福江 充 2005 『立山曼荼羅 絵解きと信仰の世界』法蔵館。
頼富本宏 1991 『曼荼羅の鑑賞基礎知識』至文堂。
『図説日本の仏教 第2巻 密教』新潮社
『図説日本の仏教 第3巻 浄土教』新潮社