第12回 国家儀礼から私的修法へ(1)
後七日御修法と鎮護国家



平安初期の仏教

仏教と権力
空海による密教=あらたな国家宗教の導入
国家事業としての密教儀礼

後七日御修法(ごしちにちみしほ)

空海の密教儀礼の集大成
上奏文に見られる空海の意図
特異な儀礼空間
舎利が主役

王権儀礼としての後七日御修法

平行して行われる諸儀礼
玉体安穏(ぎょくたいあんのん)・御衣加持(おんぞかじ)
牛王杖による洒水

その他の国家儀礼

結縁灌頂=王権儀礼として復活
大元帥法(たいげんのほう)
儀礼は誰のためか

文献

榎本榮一 1998 「御斎会試論」『東洋学研究』35: 77-93。
藤井恵介 1998 『密教建築空間論』中央公論美術出版。
山折哲雄 1985 「後七日御修法と大嘗祭」『国立歴史民族博物館研究報告』7: 365-394。
デュケンヌ、ロベル 1975 「阿た婆倶曠野薬叉と大元帥御修法」『印度学仏教学研究』46(23-2): 204-211。


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